『学びを結果に変える「アウトプット大全」』を読みました。
アウトプットとは
「読む」「聞く」がインプットで、「話す」「書く」「行動する」がアウトプットです。(引用:18頁)
頭の中で、ぼんやりとしかわからなかった「アウトプット」。
それを本書ではこの一文でわかりやすく表現しています。
このように、本書は「アウトプット」について
- アウトプットをどう活かしていくのか
- どうしてアウトプットが大事なのか
- どうすればアウトプットできるのか
等について、多岐にわかり丁寧に解説しています。
その中でも特に心に残った3つをピックアップします。
「謝る」のは「負け」でなはない
『「謝る」ことは「アウトプット」に分類されるのか』ということが、ここを読んでの印象でした。
著者は常々、自己成長に「フィードバック」の重要性について語っています。
「自分は悪くない」「自分に責任はない」と考えている限り、インプット、アウトプット、フィードバックのサイクルは回らず、次に進めない。(引用:91頁)
「謝ることによって自分の評価が下がるのではなく、高まるということを知っていれば、素直に「謝る」ことができるのではないでしょうか。(引用:91頁)
素直に謝ることで、相手に好印象を与え、しかも評価が上がるという。
「謝ること」にこだわり過ぎない。
フィードバックの一つとして捉え進んでいく事の方が大事で、結果的には自己成長へつながるということですね。
雑談「長く話す」より「ちょくちょく話す」
原稿や文章を発表する時、途中のアドリブも原稿に組み込むほど、アドリブや雑談は苦手です。
そんな私のような方はきっと、雑談などのコミュニケーションも苦手なのではないでしょうか。
このことについて本書では
雑談「長く話す」より「ちょくちょく話す」(引用:58頁)
と書いており、また、
「とりあえず声をかけよう」「なんでもいいから雑談しよう」(引用:58頁)
というスタンスを紹介してます。
なんと気が楽になる言葉でしょう。
いろんな場面で人間関係を作っていくときは、本題だけを話すよりも、普段から雑談をしている方が話しやすく、人間関係が良好になります。
でも、その雑談をどうしていけばいいのかが、問題になりませんか。
その答えとして、コミュニケーションは内容よりも、その回数が大事とのことで、内容は何でもいいんです。
コミュニケーションをとらないといけない時、これなら少し気が楽になります。
脳は、同時に3つのことしかできない
仕事をしていると、急な仕事、飛び入りの仕事が入ってくることも多く。
また、一つのミッションが停滞すると他のことに手を付け始め、結局どちらも完成に至らなかったということが多々ありました。
しかしそれは止めた方がいいと分かりました。
「脳は、同時に3つのことしか処理できない」(引用:124頁)
という。
脳の同時進行処理能力に限界があることにはある程度感じていましたが、「脳が3つまでしか同時進行できない」とは知りませんでした。
人間の脳は無限の可能性がある、いくつになっても脳は衰えることはない等々いわれますが、「同時進行」という点では3つが限界なんですね。
言われてみれば、思考を動かす案件は1つでも十分ボリュームがあり、他のことを気にかけながら進めていくと「イライラ」が募り、ミスや間違いの引き金になっていました。
また、何かに取り組んでいた時に他に思いつくことがあれば、
それらはすべてメモなどに「書き出す」こと。そして、網のトレイを空にするべきなのです。(引用:125頁)
脳の中がばらばらに散らかった状態よりも、整理整頓し物事を考える方が頭の回転も良いということです。
まとめ
アウトプットについて分かりやすくまとめている「アウトプット大全」。
サブタイトルにもあるように「学びを結果に変える」ということはどういうことなのか、アウトプットを心得ながらの過ごし方等、初心者にも分かりやすく書かれています。
今回は3つに絞ってかきましたが、まだまだたくさんのアウトプットの方法が載っており、読むタイミングによってもその時心に響く内容は違ってくるかもしれません。
一つの項目が箇条書きのようにまとめられていて、ポイントを絞って書かれているので読むにも飽きません。
アウトプットの入り口本として読んでみてはいかがでしょうか。